［自五］❶［乗］ ある物の上に上がる。のっかる。「体重計［ブランコ］に乗る」「子が父のひざに乗る」❷［乗］ 移動するために乗り物の上または中に身を置く。「馬［自転車］に乗る」「車に乗る」「駕籠に乗る」「電車に乗る」「船に乗る」「飛行機に乗る」「エレベーターに乗る」「玉の輿に乗る」❸［乗］ 他の流れといっしょになって運ばれる。「舟が川の流れに乗る」「潮流に乗る」「祭り太鼓が風に乗って聞こえてくる」「私たちの声が電波に乗る」❹［乗］ ものの動きによく合致する。「勢い［リズム・調子・時流］に乗る」「乗っている（＝調子づいている）人にはかなわない」❺［乗］ 《「興が乗る」などの形で》ある物事に対して積極的な気持ちになる。「仕事に興が乗る」「今日は練習に気分が乗らない」❻［乗］ 一定の道筋や進路に従って順調に進む。のっかる。「人工衛星［経営］が軌道に乗る」「製品が新規の物流システムに乗る」❼［乗］ 基準とする一定の線に達する。「株価が二万円の大台に乗る」「生産が採算ラインに乗る」❽［乗］ 適合してよくなじむ。また、十分につく。「彼の声はマイクによく乗る」「おしろいが肌にうまく乗っていない」「十分に脂が乗って食べごろだ」❾［乗］ 相手の依頼や勧誘に応じる。荷担する。「相談［提案］に乗る」「もうけ話に乗る」「政策協定に乗る」「その話、一口乗ろうじゃないか」❿［乗］ 相手の思わくどおりに動かされる。乗せられる。「相手の計略［策略］に乗る」「誘惑［おだて］に乗る」「挑発［脅し］に乗る」「その手には乗らない」⓫［乗・載］ （機械などの大きさや重さについて言って）その上に乗せることができる。「楽にひざの上に乗る大きさのパソコン」「大きすぎて荷台には乗らない」⓬［載］ ある物の上に置かれている。「机に本が載っている」「頭にベレー帽が載っている」「トラックには初荷［家畜］が載っている」
言い切りでは「載っている」の形で使う。書き分け⑫の［載］ は、主に荷物などの物（物扱いした動物も含む）の場合に使う。「兄が踏み台の上に乗っている（①）」 「こたつに猫が乗っている（①）」 「後部座席に妹が乗っている（②）」など、人や動物の場合は一般に［乗］ を使う。
①②
[おりる]可能乗れる名乗り合う／適合合う 当て嵌まる 合わせる（併せる） 適う・叶う・敵う 添う（副う） 適合 適する