[自下一]❶音・声が耳に感じられる。自然に耳に入ってくる。耳で感じとることができる。「『助けて』という声が彼の耳に聞こえた」「騒々しくて話し声がよく聞こえない」「新しい時代の足音が聞こえる」「耳が聞こえる(=聴覚能力がある)」書き分け「聞こえる」は音が自然に耳に入ってくる意。注意して耳を傾ける意の[聴] を使って「聴こえる」と書くのは、本来は誤り。「音楽を聴く」にひかれて、「音楽が聴こえる」としない。
❷聞いて、そのように受け取られる。「君の賛辞は僕の耳には皮肉に聞こえる」「あの人が言うともっともらしく聞こえる」「そんな言い方をすると僕が怠け者のように聞こえるじゃないか」❸〔古風〕人の言葉が納得できる。分かる。「そりゃ聞こえません伝兵衛さん<出典>〈浄瑠璃・近頃河原の達引〉出典>」多く、打ち消しを伴う。 ❹ある話がうわさや評判としてある所に伝わる。また、広く知れ渡る。「君の評判は社長にまで聞こえているぞ」「神童をもって聞こえた音楽家」「音に聞こえた(=かの有名な)美男剣士」文きこ・ゆ(下二)名聞こえ
聞く/聞くインタビュー 伺う 承る 聞き入る(聴き入る) 聞き取り(聴き取り) 聞き取る(聴き取る) 聞く・聴く(訊く) 謹聴 傾聴 広聴 試聴 静聴 聴講 聴取 聴聞 伝え聞く 伝聞 拝聴 漏れ聞く(洩れ聞く) リスニング