[自五]❶居を構えてそこで生活する。すまう。「北国[アパート]に住んでいる」「親兄弟と一緒に住む」「森には妖精が住む」「この家には悪魔[鬼]が住む」❷ある特有の世界(特に、観念の世界)に身を置いて生きる。「彼は我々とは違う世界に住んでいる」「妄想の世界に住む」「自分だけの世界に住む」❸動物が巣を構えてそこをすみかとする。また、植物がそこに根を張って生活する意にも使う。生息する。「アフリカにすむ象」「森にはフクロウがすむ」「砂漠にすむ動植物」「高山にすむ植物群が絶滅の危機に瀕している」
書き分け⑴①②は[住] を使う。③は[棲] を使うが、かな書きも多く、「▼栖む」とも。⑵[棲] は、③のほかに、想像上の動物の場合(鬼[河童]が棲む)、人を含んでいう場合(地球に棲む生き物)、ひっそりと暮らす・ひそむ意(山里に隠れ棲む・心に棲む悪と戦う)で使ったりするが、一般に[住] でまかなう。 可能住める生活/住むアパート 居着く・居付く 御宅 家宅 閑居 僑居 九尺二間 群居 雑居 住居 住まい 住まう(棲まう) 住み込み 住み着く 住み慣れる(住み馴れる) 宅 同居 別居 ルームシェア 侘び住まい