[自五]❶未定だった物事がはっきりと一つの結果に落ち着く。決定する。定まる。「裁判で有罪が決まる」「鶴の一声で廃止が決まる」「就職先がA社に決まった」「継続審議することで話が決まった」「九時になると決まったように(=例外なく)現れる」使い方「ハムレット役が鈴木君に決まった」などでは、名詞を入れ替えて「鈴木君がハムレット役に決まった」とすることができる。
❷心がはっきりと一つに定まる。「離婚ということで気持ちが決まった」「腹が決まらないようでは何事もできない」❸あること(特に、重要なこと)が決定づけられる。「出会いで人生が決まる」「八日目で勝ち越しが決まる」「一〇時ごろには当落が決まる」❹《「決まっている」 「決まった」の形で》物事が一定していて変化がない。「出席者の顔ぶれはいつも決まっている」「決まった話ばかりで退屈だ」「毎晩決まった時間に帰る」強めた言い方に「決まり切っている」 「決まり切った」がある。 ❺《「…と決まっている」の形で》必然的な結果や動かしがたい事実としてそれがある意を表す。…ということになっている。「生あるものはやがては滅びると決まっている」「自慢じゃないが喧嘩は弱いと昔から決まっている」「山なら富士と相場が決まっている」❻スポーツ・演劇などで、技や演技が思い通りにうまくゆく。「技[速攻]が決まる」「ストライクが外角低めに決まる」❼おめかしした服装がぴたりと合う。「タキシードがびしっと決まっている」「真珠のネックレスで胸元がぴしっと決まっている」❽《「…に決まっている」の形で》当然の意や確実性の高い推量を表す。当然だ。違いない。きっとそうだ。「そんなことうそに決まっている」「夏は暑いに決まっている」書き分け[極] はきわまる、きわめる意だが、もと、きまる、きめる意(国訓)で多用された。今は[決] を使う。 名決まり決める/決める英断 思い切り 改定 確定 可決 議決 規定 決まり(極まり) 決める(極める) 決意 決死 決心 決する 決断 決定 公定 国定 採決 裁決 定まる 定め 定める 暫定 所定 制定 設定 先決 専断(擅断) 速決 断ずる 同定 独断 取り決め 取り決める 内定 判決 否決 独り決め 評決 踏ん切り 法定 見切り 未定 勇断 予定