[他五]❶物を両側から押さえて動かないようにする。「本を小脇に挟む」「洗濯ばさみで衣類を挟む」「ヘアピンで髪を挟む」「毛虫を箸で挟んで捨てる」「二人組に挟まれて連れ去られる」❷身体の部分を過ってドアなどに割り込ませる。「(僕は)ドアに指を挟んでしまった」使い方非意図的な動作にいい、①の意の受身表現「(僕は)ドアに指を挟まれた」とほぼ同義となる。
❸物と物とのすきまに差し入れる。「パンにチーズを挟む」「本にしおりを挟む」❹《「…を挟んで」の形で》物を間に置いて向かい合う。「二人が机を挟んで座る」「両軍が川を挟んでにらみ合う」「道を挟んで二軒の旅館がある」❺何かをしている間に別のことを入れる。間に割り込ませる。「会議は一〇分の休憩を挟んで再開する」「条文に但し書きを挟む」「疑いを挟む余地はない」「人の話に横合いから口を挟むな」❻[小耳に挟む]書き分け③⑤は[挿] も好まれるが、[挟] が一般的。 可能挟める