[他五]❶そのものの持つよさを味わって、明るく満ち足りた気持ちになる。「読書[釣り・おしゃべり・窓外の景色]を楽しむ」「歌って楽しむ」❷満ち足りた気持ちになって、その感覚を味わう。「スリルとサスペンス[解放感・のど越しのさわやかさ]を楽しんだ」❸その時期の生活がもたらす楽しみをよく味わって、浮き浮きとした愉快な気持ちになる。エンジョイする。「気ままな暮らしで老年を楽しもう」「陽気に騒いで青春を楽しむ」「夏休みを楽しむ」❹〔古風〕先のことに期待をかけて、心待ちにする。楽しみにする。「孫の成長を楽しむ」「それ等の咲き揃うのを楽しむのは私一人だけであろう<出典>〈堀辰雄〉出典>」
書き分け愉悦・愉快などを踏まえて「▽愉しむ」、娯楽などを踏まえて「▽娯しむ」とも書き、それぞれ「酒[空想・旅行]を愉しむ」 「寄席演芸を娯しむ」などと書くが、一般には[楽] を使う。「たのしみ」 「たのしい」も同様。 可能楽しめる名楽しみ 「楽しむ」を修飾する表現十分に[存分に/思う存分/大いに/たっぷりと/目一杯]楽しむ心行くまで[心から/心の底から]楽しむ夢中になって[わき目もふらずに/我を忘れて/時のたつのも忘れて/何もかも忘れて]楽しむリラックスして[日常から解放されて/仕事を離れて/童心に返って/仲間とともに]楽しむ快い感情/楽しい悦楽 可笑しい 面白い 面白可笑しい 面白み 快楽 歓楽(懽楽) 興じる 享楽 楽しい 楽しみ