[自下一]❶火がついて燃える。また、燃えてなくなる。「火事で家が焼けた」「空襲で町が焼けた」「失火で国宝の壁画が焼けた」「ゴムの焼けるにおいがする」❷火にあぶられて中まで熱が通る。「芋[肉]が焼ける」「餅がこんがりと焼ける」~ガに〈対象〉をとる。 ❸熱せられて高温になる。「鉄が真っ赤に焼ける」「焼けた砂が足に熱い」❹原材料に熱が加えられて物ができあがる。「パイ[ローストビーフ]が焼ける」「見事に焼けた壺」~ガに〈結果〉をとる。 ❺日光に当たって皮膚の色が赤黒くなる。「鼻の先が日に焼けて赤い」「小麦色に焼けた肌」❻日光や薬品によって物の色が変わる。「西日が当たって畳が焼ける」「カーテンの色が焼ける」❼日光を受けて空や雲の色が赤くなる。「空が夕日で真っ赤に焼けている」❽《「胸が焼ける」の形で》食べ物が胃の中にもたれて胸が熱いように感じる。「食べ過ぎて胸が焼ける」❾《「…が焼けるようだ」などの形で》体に熱い・痛いなどの強い刺激を感じるさまをいう。「高熱で体が焼けるように熱い」「風邪でのどが焼けるように痛い」「辛くて舌が焼けそう」❿あれこれ気をつかって手がかかる。やっかいである。「うちの子供には手が焼ける」「世話の焼ける人たち」⓫ねたましく感じられる。嫉妬心が起こる。「仲のいい二人を見ると妬けてくる」書き方「▽妬ける」が好まれる。また、「▽嫉ける」とも。
文や・く(下二)
[自他下一]「焼く」の可能形。焼くことができる。「クッキーが上手に焼けない」不快な感情/妬む羨ましい 羨む 岡焼き・傍焼き 嫉視 嫉妬 羨望 嫉む・妬む 妬ましい(嫉ましい) 妬み(嫉み) 妬む(嫉む) 僻む 焼き餅 焼く