[名]❶弓の両端の弦をかける部分。弓筈。❷矢の末端で弓の弦につがえる部分。矢筈。❸《「…はずだ」 「…のはずだ」の形で》ある道理や事情などから必然的に結論が導き出される意を表す。「飛行機なら二時間で着くはずだ」「二人は顔見知りのはずだ」「一分遅れていたら助からなかったはずだ」「方法は 完璧な/完璧のはずだ」「いつもだと連絡してくるはずだが…」「成績ならもっといいはずなのに」❹事の真相を知って、現実が当然の帰結として成立していることを納得する意を表す。「〔雪が降っているのに気づいて〕道理で、寒いはずだ」「それもそのはず、彼はもう六〇ですからね」❺《「…はずがない」の形で》その理由や根拠がない意から、ある事柄を強く否定する。「彼がそんなことを言うはずがない」「怒られないですむはずがない」「これは現実なのだ、夢のはずがない」使い方「賛成するはずがない(⑤)/賛成しないはずだ(③)」では、前者の方が意味が強い(前者は賛成の可能性が皆無、後者は可能性を残す)。
❻《「…はずではなかった」の形で》予想に反した事柄が起こったことを表す。「こんなはずではなかった」弓の弦と矢筈が合うのは当然であることから、③以降の形式的な用法が出た。書き方①②は「弭」とも。③以降はかな書き。 思う/推測当て 当て推量 当てずっぽう 占う(卜う) 臆測(憶測) 推し量る(推し測る) 推す 思い做し 仮定 勘ぐる(勘繰る) 希望的観測 心当たり 先読み 察し 察する 察知 邪推 推察 推測 推定 推認 推理 推量 推論 想定 忖度 断定 同定 認定 計る・測る・量る・図る・謀る・諮る 判定 見込み 見通し 明察 予期 予見 予想 予測 類推