[終助]❶《文節末に付いて》確認する気持ちで相手の注意を引きつける意を表す。「もしもよ、誰かが来てもよ、絶対に入れないでね」「あなたがですよ、私の立場だったらですよ、どうしますか」使い方「よ」を伸ばしぎみにする言い方もある。「それからよう、親父が来たらよう、これ渡してくれよな」
❷《文末に付いて》親しみを込めて、断定・念押し・命令・勧誘・疑問などの気持ちを伝える。「そんなことないよ」「きちんと戸締まりをするんですよ」「早く来てよ」「一緒に行こうよ」「もう帰るのかよ」使い方⑴活用語の終止形や体言、形容動詞語幹、終助詞「わ」 「の」などに付く。あとに「ね」 「な」を続けることもある(君も行くよね・悪いのは彼だよな)。「さ」とは違って、断定の助動詞「だ」にも付く(君がいけないんだよ)。[終助詞「さ」②[使い方]]⑵「だよ」は男性が使っていたが、最近は女性も使う(あの人ももう四〇だよ)。「わよ」は主に女性が使う(行くわよ)。体言や形容動詞に直接「よ」を付けるとき、上昇調のイントネーションを伴うとやわらかい言い方になる(あしたは休みよ)。 ❸《疑問の語や質問の文に付いて》質問・反問に詰問・反駁の意を添える。「こんなことしたの誰だよ」「一体何考えてるのよ」「おまえなんかにできるかよ」「そんなこと言えた義理かよ」使い方常体に使うのが普通で、「誰が行きますかよぅ」などと敬体に使うと、皮肉な調子が出る。「誰だよ」 「できるかよ」など、「だよ」 「かよ」の形は女性にはあまり使われない。
❹呼びかけを表す。「君よ、嘆くな」「神よ、助け給え」❺詠嘆を表す。「からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ<出典>〈からたちの花〉出典>」