[他下一]❶ある物を一か所に少しずつ集めて量を多くする。「貯水池に雨水をためる」「搾った油を樽にためる」「糞尿をためて肥料にする」「クーポン券をためる」「貯金箱にお年玉をためる」書き方金銭の場合は「▽貯める」とも。使い方「住宅資金[防火用水]をためる」など、〈結果〉を~ヲにとる言い方もある。そのようなものとして集めふやす意。
❷あとで役立てるために、使わないでとっておく。蓄える。「後半に備えてスタミナをためておく」「災害に備えて数か月分の食糧をためておく」「足先にためた力を一気に解き放って跳躍する」「腰をためて(=腰にぎりぎりまで力を蓄えておいて)打つ」❸身体に集まりたまったものをそのままの状態にしておく。「目に涙をためて訴える」「ストレス[疲労]はためないようにしたい」❹するべきことを怠って、処分・処理すべきものを少しずつ増やす。「借金をためて動きがとれなくなる」「支払い[宿題・仕事]をためる」
使い方③④は、ふつう、ためる行為が非意図的で、ためない行為が意図的となる。多くはマイナスに評価していう。文た・む(下二)名溜め