[助動 特活型](たろ–○–た–た–(たら)–○)❶完了 動作や作用が仕上がり、確定的な状況に至ったことを表す。「ずいぶん立派になったね」「もう終わったよ」❷過去 出来事が生じたり状態が存在したのが現時点より前であることを表す。「昨年アメリカに旅行しました」使い方②の「過去の状態」は、「かつてはこの国は貧しかった(今はそうではない)」のように、変化が生じる前の状態を、変化後の現状と対比して表すのに用いることが多い。また、「この国はずっと貧しかった(現在も最貧国の一つである)」のように、状態変化を前提にしない、過去の持続した状態を表す表現もある。
❸《形容詞や形容動詞に付いて》過去 以前に感じた感情や感覚を表す。「アラスカは寒かったなあ」「昨日の舞台は見事だった」使い方③は過去にそういう感覚を体験したことを表し、現状には関わらない。
❹待っていたことが実現しつつあることを表す。「あ、バスが来た」「よし、これで勝った」❺探していたものの発見を表す。「あっ、あった」❻知っていることの確認・想起を表す。「出発は明日でしたね」「お名前は何でしたかね」「確か今日は会議があったな」❼《評価を表す語に付いて》過去の出来事に対する評価や感想を表す。「合格できてよかったね」「悪かった。許してくれ」「あそこで引いたのがまずかったね」使い方⑴過去に下した評価ではなく、過去を振り返って下した、現時点での評価を表す。また、「長らくのご乗車、お疲れさまでした」のように、完了する出来事に対する評価を表すこともある。⑵「昨日は来てくれて ありがとうございます/ありがとうございました」は、ともに、過去の出来事に対する現時点の評価(謝意)を表す。「ありがとうございます」は、その場で下された評価である意が強い。これに対し「ありがとうございました」は、「た」によってその評価の対象が過去の出来事であることを表し、これを通じて、謝意がその場で生じたものではなく、以前から抱いているものであることを表す。⑶「おめでとうございます」に「た」を付けると、めでたい状態が既に終わったとも受け取られ、祝いの言葉としては違和感を与える。「× ご両家の皆様、本日はおめでとうございました」 ❽《終止形で》差し迫った要求・命令を表す。「さあ、帰った、帰った」「おっと待った」❾《主に連体形で》後句の出来事より以前に起こる意を表す。「今度会ったときに話そう」「出かけた後に電話があった」「聞かれたとしても言わないでね」❿《連体修飾語や接続語などの中で》状態の存続 動作・作用によって生じた状態や性質の存続を表す。…ている。…てある。「荷台に大きな荷物を載せたトラック」「書類の入ったかばん」「雪の積もった通り」使い方「ばかげた話だ」 「庭に面した部屋」など、動きと関わらない性質や状態を表すものもある。
⓫事実とはちがうことを想定する意を表す。「タクシーに乗っていたなら、今ごろは着いていたよ」「こんなはずではなかった」「台風さえ来なければ豊作だった」
完了の助動詞「たり」の連体形「たる」から。仮定形「たら」は、助詞とする。![[参照]](Images/mingjing/gaiji/参照.svg)
[たら]
(接助)使い方動詞および「(よ)う」 「まい」 「そうだ(伝聞)」を除く助動詞の連用形に付く。ア行・カ行・タ行・ラ行の五段動詞の場合は、「言った・勝った」のように音便形に付く。ガ行・ナ行・バ行・マ行の五段動詞に付くときは、「飛んだ・読んだ」のように濁音化する。