[連語]❶推量を表す。「今ごろは紅葉がきれいだろうな」「もうすぐ来るだろう」「さぞ怖かっただろう」使い方婉曲な断定の意にも使う。「これがいいだろう」「このように言えるだろう」
❷《下に疑問の助詞「か」を付けて》疑問・疑念など、案ずる気持ちを表す。「今何時だろうか」「信じてくれただろうか」❸《上昇調のイントネーションを伴って》相手が同意することを期待しながら確認する意を表す。「これでいいだろう?」「君も来るだろう?」使い方話を進めるために必要な事柄を想起させるのにも使う。「僕は議長だろう? 欠席するわけにはいかないのさ」
❹《疑問や感動を表す語を伴って》反語や感動を表す。「こんな機会はまたとあるだろうか」「おお、何と美しいことだろう」❺《「…だろうが」 「…だろうと」などの形で》仮定を表す。仮に…でも。…だとしても。「子供だろうが容赦はしない」「雨天だろうと決行する」❻《「…だろうに」の形で》そう思われるのに。そのはずなのに。「苦しかっただろうに(=苦しかったろうに)よく頑張った」「お前だって分かっているだろうに」「あと五分あれば間に合っただろうに」❼《「…ではないだろうか」の形で》①より確信の弱い推量を表す。「噓をついているのではないだろうか」「彼が犯人なのではないだろうか」断定の助動詞「だ」の未然形+推量の助動詞「う」。断定の「だ」とは意味も接続も異なり、一語化が進んでいる。独立した助動詞ともする。使い方体言・体言相当の語、形容動詞・形容動詞型活用の助動詞の語幹、その他の活用語の終止形に付く。