[動五]
[自]❶二つのものの間に差異が認められる。同じではない。異なる。「兄は弟と性格が違う」「日本とアメリカは互いに生活習慣が違う」「年齢は二つほど違う」「昨日と違って今日は暑い」❷上下、優劣などの点で大いに差異が認められる。「横綱と平幕では実力が違う」「手作りだけあって一味違う」「格[待遇]が違う」❸基準とするものと異なる。特に、正しいものと一致しない。「答えが違っている」「順序[計算]が違う」「この報道は事実と違っている」「いつもとちょっと様子が違う」使い方相手の意見などを強く否定するのにも使う。そうではないの意。「違う、違う、こうだよ」
❹《多く「…のと違うか」の形で》自分の意見を(遠慮がちに)提示する。…ではないか。「ああいう訊き方はまずかったのと違いますか?<出典>〈内田康夫〉出典>」
関西方言的な言い方。くだけた言い方では「…とちゃうか」となる。 ❺骨・筋肉・精神状態などが正常の状態からずれる。「足の関節が違って痛い」「気が違う」![[参考]](Images/mingjing/gaiji/参考2.svg)
注意「違く」の形で形容詞のように使うのは誤り。「× 実力はそんなに違くない→○ 違わない」、「× AとBは方針が違く、→○ 違っていて、」読み分け「予測/評判/噂/期待/案に違わず」 「寸分違わぬ」 「狙い違わず」は「たがわず」 「たがわぬ」と読む。
《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》交差する意を表す。「行き違う・擦れ違う・入れ違う」名違い
✦品格✧[異なる]「事実と異なる」[差異]「差異がみられる」[相違]「案に相違する」[違う]「寸分違わぬ」