[名]❶人体を対称線に沿って二分したとき、心臓のある方。体の左側。「左の目がかゆい」「〔X線写真を見て医者が〕左の肺に影があります」❷「前後左右」で表される相対的方向の一つで、①の方向。また、その方向にある場所。例えば、話し手が北を向いたとき西に当たる方など。「左を向く」「銀行の左にホテルがある」使い方⑴対面する相手には、しばしばその人の立場に身を置いていう。「〔号令で〕全員、左向け、左!」「〔バスガイドが〕左に見えますのは都庁舎です」⑵左右が紛れるときは、視点を明らかにして「向かって左の絵が好きだ」 「議長席から見て左が急進派だ」などの限定が必要となる。 ❸(①の類推で、その物に身を置いた視点でいう)左右対称の物を中心線で縦に二分したとき、①に相当する側。左側。「車の左半分がへこんだ」「〔ひな人形で〕左大臣は左に右大臣は右に座る」使い方左右が紛れるときは、それと対面する視点から「向かって右」などと言いかえる。
❹(回転の方向について)時計の針が進む方向とは逆の方向。「ねじを左に回す」❺思想の傾向が急進的・革新的であること。左翼。「左がかった思想」❻酒を好んで飲むこと。また、その人。左党。[右]