[名]❶人間の言語。社会的に決められた音の組み合わせで、意志・思想・感情などを表現するもの。広くは、文字によるものもいう。「言葉を交わす」「話し言葉・書き言葉」❷単語。また、語句。「別の言葉に置き換える」❸能楽・邦楽などで、旋律を持った節の部分に対して、通常のせりふの部分。❹小説・戯曲などで、地の文に対して、会話の部分。書き方③④は「詞」と書くことが多い。 言葉/言葉合い言葉 忌み言葉・忌み詞 御言葉 書き言葉 国言葉 通り言葉 話し言葉 早口言葉 片言隻語
⦿言葉が過・ぎる
言い過ぎて失礼にあたる。「どうも言葉が過ぎました」
⦿言葉に甘・える
《多く「お言葉に甘える」の形で》相手の親切な申し出に従う。「お言葉に甘えて頂戴します」
⦿言葉に余・る
とても言葉で言い尽くせない。
⦿言葉を返・す
❶返事をする。❷口答えをする。「お言葉を返すようですが、一言言わせていただきます」
⦿言葉を尽く・す
相手が納得するように、いろいろな言葉を使ってこと細かに言う。
⦿言葉を詰まら・せる
話し続けることができなくなる。言葉に詰まる。「涙に言葉を詰まらせて話す」「思いも寄らない質問に言葉を詰まらせる」
⦿言葉を紡・ぐ
言葉を組み合わせて、物語などを生み出す。
⦿言葉を濁・す
はっきり言わず、あいまいな言い方をする。口を濁す。「言葉」の敬語表現〔尊敬語〕[仰せ] 「先生からありがたい仰せを賜りました」[お言葉] 「貴重なお言葉をありがとうございます」*「仰せ」は、「御命令」 「御指示」の意で使うことが多い。「仰せに従って、はせ参じました」〔丁重語〕[蕪辞] 「恥ずかしながら、くだくだしくも蕪辞を連ねた次第です」[妄言] 「妄言をお許しください」 「妄言多罪」