[他下一]❶[当] ある物を移動させて他の物に強く接触させる。ぶつける。特に、命中させる。「打者がボールにバットを当てる」「馬にむちを当てる」「的に矢を当てる」書き方命中させる意ではもと「中」を使った。今は「当」を使う。
❷[当] ある物が体にふれるようにする。「額に手を当てる」「耳に受話器を当てる」「胸に聴診器を当てる」「傷口にガーゼを当てる」「座布団を当てる(=座布団を敷いて座る)」❸[当] ある物に木片・布・紙などをあてがう。「物差しを当てて測る」「布を当てて補強する」「吸い取り紙を当ててインクの乾きを早める」「ほころびにつぎを当てる」❹[当] 光・熱・風などの作用があるものに及ぶようにする。また、意図しないのに、その作用をあるものに及ばせてしまう。「患部に放射線を当てる」「洗濯物を風に当てる」「鉢植えを夜露に当てて枯らしてしまう」❺[当] 敵などに立ち向かわせる。対抗させる。「主戦に最強の代打を当てる」「新生チームを強豪チームに当てて実力を試す」❻[充・当] 割り振って、対処させたり従事させたりする。「副社長を後任に充てる」「中堅社員を渉外に充てる」「屈強の若者を警備に充てる」❼[充・当] ある目的にあてはめて使う。割り振る。割り当てる。「余暇を読書に充てる」「賞与を生活費に充てる」「講堂を展覧会場に充てる」❽[当・宛] 関係づけて対応させる。あてはめる。「外来語に漢字を当てる」「novel に『小説』という訳語を当てる」❾[当] 隠された事実を正しく推測して正解を見いだす。「答え[年齢・犯人]を当てる」「探し当てる・尋ね当てる」❿[当] 商売や興行で成功する。「相場で山を当てる」使い方「商売で一山当てる」 「新作芝居で大いに当てる」のように、自動詞的に使うことが多い。
⓫[当] くじや懸賞などで選ばれて金品を得る。「くじで特等を当てる」「懸賞で一〇〇万円を当てる」⓬[中・当] 《「あてられる」の形で》飲食物・毒・暑さなどで、体が悪い影響を受ける。「猛暑[毒気]にあてられる」書き方かな書きも多い。
⓭[当] 《「当てられる」の形で》仲のいいところを見せつけられる。「熱々の二人に当てられる」
[自下一]❶[宛・当] 手紙などを差し向ける。出す。「妻に宛てて手紙を書く」「友人に宛てた速達便」
注意「向けて書く」ことではないので、「無心の手紙を家族に宛てた」などは誤り。 ❷[当] 授業などで、問題を解くなどの課題を与えるために指名する。「生徒に当てて朗読させる」「先生に当てられたがうまく答えられなかった」文あ・つ(下二)
合う/相応しい合う 値する・価する 当たる(中たる) 当て嵌まる 合わせる(併せる) 暗合 一致 応じる 御似合い 該当 合致 適う・叶う・敵う 適える・叶える 均衡 均整(均斉) 権衡 添う(副う) 相応 相当 調和 釣り合い 釣り合う 適応 適合 適する 適当 似合う 嵌まる・塡まる 符合 相応しい 吻合 平衡 見合う 向く当たる/接する当たる(中たる) 扱う 応接 応対 及ぶ 近接 触る 接客 接触 接する 達する 内接・内切 触れる 密接 隣接当たる/当たる当たり(中たり) 当たる(中たる) 風当たり 激突 衝突 突き当たる 突き当てる 突く(衝く・撞く) 的中 必中 百発百中 ぶつかる 命中影響/対応扱い 一対一 応じる 対応 対する マンツーマン 見合う