[自五]❶必要とする数量を超えて残りが出る。余分なもの(または処理・活用すべきもの)として残る。「予算[料理]が余る」「指定席はまだ余っていますか」「時間が余って手持ちぶさただ」「余った外貨を福祉に当てる」「余った土地を有効に使う」❷《「余って」の形で》余分にありすぎての意。かえって悪い結果となる場合に言う。「かわいさ余って憎さ百倍」「勢い余ってつんのめる」❸《数を表す語+「~に余る」の形で》基準とする数値を超える。~を上回る。「年のころはゆうに六〇に余る」「五年に余る歳月が流れる」「五万に余る観客が押しかける」「十指に余る特長」❹《「~に余る」の形で》能力などが、基準とする程度を超える。「ハムレットの大役は私の身に余ります」「能力に余る大事業」「身に余る光栄」「目に余る振る舞い」「思案に余る難問」❺割り算で、割り切れずに残りが出る。余りが出る。「五を二で割ると一が余る」書き分け[剰] は多くてありあまる意(過剰・剰員)で「予算が剰る・人手が剰る」などと使うが、今は[余] が一般的。「あます」の場合も同じ。 名余り余る/残る余り 書き残す 消え残る 残存 残部 残余 残留 残量 取り残す 名残 残す(遺す) 残り 残る(遺る) 焼け残る余る/余り余り 浮く お零れ 過剰 月余 剰員 剰余 残る(遺る) 余 余計 余剰 余分