[名]❶春、白色・淡紅色で一重・八重・菊咲きなどの花を多数咲かせるバラ科サクラ属の落葉高木。また、その花。日本にはヤマザクラ・カスミザクラ・オオシマザクラ・ヒガンザクラなどが自生。古くから植栽もされ、園芸品種が多い。現在最も多く見られるのはソメイヨシノ。材は家具・建築・細工物に利用される。単に花といえば桜をさすなど、春を代表する花として親しまれ、短期間で散る花の見頃には花の下で花見の宴をする風習がある。古来多くの和歌にも詠まれ、また近世以降は国学者などによって日本を象徴する花とされる。「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし<出典>〈在原業平・古今集〉出典>」❷桜の花のような、薄い紅色。
「桜色」の略。 ❸馬肉。桜肉。「桜鍋」語源色が桜の花の色に似ていることからとも、「咲いた桜になぜ駒つなぐ、駒が勇めば花が散る」の里謡からともいう。