释义 |
のみ〘副助〙種々の語に付く。1ある一つの事柄・状態に限定していう意を表す。…だけ。…ばかり。「あとは結果を待つ―である」 「日本―ならず全世界の問題だ」「ももづたふ磐余いはれの池に鳴く鴨かもを今日―見てや雲隠りなむ」〈万・四一六〉2ある一つの事柄・状態を取り出して強調する意を表す。ただもう。「色合いが美しい―で、何のとりえもない絵だ」「み心を―惑はして去りなむことの、悲しく耐へ難く侍るなり」〈竹取〉3(文末にあって)感動を込めて強く言い切る意を表す。「あとは開会式を待つ―」「争いかでか反逆ほんぎゃくの凶乱をしづめん―」〈平家・七〉補説 「の身」から出て、「それ自身」というように上の語を強く指示するのが原義という。現代語では、主に文語的表現に用いられる。→のみか →のみならず |