释义 |
[一][二]ははき‐ぎ【×箒木┊×帚木】一1ホウキギの別名。 季夏 2信濃(長野県)の園原そのはらにあって、遠くからはあるように見え、近づくと消えてしまうという、ほうきに似た伝説上の木。転じて、情があるように見えて実のないこと、また、姿は見えるのに会えないことなどのたとえ。「園原や伏せ屋に生ふる―のありとは見えて逢はぬ君かな」〈新古今・恋一〉3《語頭の2二音が同音であるところから》母の意にかけて用いる。「大后の宮…日の本には―と立ち栄えおはしまして」〈栄花・駒競べの行幸〉二一(帚木)源氏物語第2二巻の巻名。光源氏1一7七歳。源氏の、友人たちとの雨夜の品定めや、空蝉うつせみとの恋の前半部を描く。二(帚木)短歌雑誌。昭和5五年(1一9九3三0〇)、吉沢義則の主宰により創刊。 源氏物語・箒木の一場面/画・尾形月耕 国立国会図書館蔵 |