释义 |
我劣らじと我思うが故に我在り我思う故に我在り我か我か人か我関せず我関せず焉我こそは我と思う我と思わん者我とはなしに我に返る我にて我にもあらず我にもなく我はと思う我も我も我も我もと我を忘れる我を我と思うわれ【我┊×吾】アクセント わ↓れ 〘代〙1一人称の人代名詞。わたくし。わたし。「―は海の子」2反射代名詞。その人自身。自分自身。おのれ。「―を超越する」3二人称の人代名詞。おまえ。なんじ。「そりゃ―が勝手了簡の聞き損ひ」〈浄・歌祭文〉類語 (1)吾人ごじん・余・我が輩・それがし・自分・わたくし・わたし・あたくし・あたし・あたい・あっし・妾わらわ・あちき・内・僕・俺おれ・俺等おいら・おら・わし・当方・此方こちら・こっち・こちとら・手前・てめえ・愚・愚輩・拙者・身共・某なにがし・不肖ふしょう・小生・愚生・迂生うせい/(2)自ら・自分・自身・自己・己おのれ・自分自身・一身・本人・当人・当事者・当方・張本人/(3)貴方あなた・お宅・汝・貴方様・あんた・君・おまえ・貴様・てめえ・おのれ・うぬ・そなた・お主・其方・そっち我われ劣おとらじと人に負けまいとして。先を争って。我われ思おもうが故ゆえに我われ在あり⇒我思う故に我在り我われ思おもう故ゆえに我われ在あり《ラテンCogito, ergo sum》フランスの哲学者デカルトの言葉。すべての意識内容は疑いえても、意識そのもの、意識する自分の存在は疑うことができない。コギト‐エルゴ‐スム。我われか1自分のことか。「秋の野に人松虫の声すなり―と行きていざとぶらはむ」〈古今・秋上〉2「我か人か」の略。「いとどなよなよと―のけしきにて臥したれば」〈源・桐壺〉我われか人ひとか自分なのか他人なのか判然としないさま。自分を失っているさま。「あまびこのおとづれじとぞ今は思ふ―と身をたどる世に」〈古今・雑下〉我われ関かんせず「我関せず焉えん」に同じ。「周囲で何が起こっても―と見向きもしない」我われ関かんせず焉えん《「焉」は漢文で断定の意を表す助辞》自分には関係がない。超然としているようすをいう。我関せず。我われこそは自分こそはと勢い込んでいうときに用いる。「―と進み出る」我われと思おも・う自分こそはと自信をもつ。「―・わん人はどんどん応募して下さい」我われと思おもわん者もの自分こそが優れていると思う者。「―は名乗り出てほしい」我われとはなしに自分と同じ身の上ではないのに。「ほととぎす―卯の花のうき世の中になきわたるらむ」〈古今・夏〉我われに返かえ・るアクセント わ↓れにか↓える 1気を失っていたのが正気づく。「ほおをたたかれて―・る」2他に気を取られていたのが、本心に返る。「興奮がさめて―・る」我われにて自分の経験で。「春はなほ―知りぬ花盛り心のどけき人はあらじな」〈拾遺・春〉我われにもあら◦ず1われを忘れて。無我夢中で。「―◦ず言い訳しようとしたのを」〈康成・伊豆の踊子〉2自分であるという気がしない。人心地がしない。「御子は―◦ぬけしきにて」〈竹取〉3本心からでなく。しぶしぶ。「いたく乞ひければ、―◦で取らせたりければ」〈宇治拾遺・一四〉我われにもなく無意識のうちに。我を忘れて。「―涙を流す」類語 はしなくも・ゆくりなく・あいにく・折あしく・折もあろうに・はしなく・思わず・思わず知らず・うっかり・知らず知らず・無意識・ひょっと・覚えず・我知らず・何気無し・つい・ついつい・うかうか・うかと・不覚・不用意・不意・ふと・思いがけず・図らずも・図らず・無意識的・鈍感・鈍い・うかつ・無自覚・無感覚・無責任・無神経・不注意・散漫・ぬかり・手落ち・手抜かり・そつ・手抜き・遺漏・疎漏・抜かる・ノーマーク・潜在意識・無意・思いも寄らない・予想外・意想外・ひょんな我われはと思おも・う自分こそはと、気負ったりうぬぼれたりする。「所につけて―・ひたる女房の」〈枕・三〉我われも我われも大勢が先を争うさま。我がちに。我先に。「―と立候補する」類語 続続・延延・長長・脈脈・続けざま・立て続け・ぶっ続け・連綿・綿綿・次次・相次いで・じゃんじゃん・どしどし・踵きびすを接する・芋蔓式・引きも切らず・引っ切り無し・矢継ぎ早・畳み掛ける・縷縷・しょっちゅう・のべつ・不断・常に・絶えず・終始・始終・ずっと・日夜・夜昼・明け暮れ・明けても暮れても・寝ても覚めても・朝な夕な・昼夜をおかず・昼夜を分かたず・夜を日に継ぐ・ずるずるべったり・のべつ幕無し・奮って・積極的・自発的・能動的・意識的・主体的・意図的・意欲的・精力的・自主的・活動的・好んで・進取・前向き・わざわざ・わざと・強いて・たって・ことさら・乗り気・求めて・進んで・我勝ち・我先・喜んで・喜ぶ・しゃかりき・しゃにむに・アクティブ・アグレッシブ・ポジティブ我われも我われもと⇒我も我も我われを忘わす・れる物事に心を奪われてぼんやりする。興奮して理性を失う。「―・れて夢中になる」類語 ひたすら・いちず・ひたむき・一筋・ただ・ただただ・専一・ひとえに・一心・一念・一路・一散・一目散・一直線・一本槍・一点張り・一辺倒・一意専心・営営・せっせ・遮二無二・無二無三・がむしゃら・一心不乱・脇目も振らず・まっしぐら・しゃかりき・しゃにむに・無心・粉骨砕身・無我夢中・熱中・夢中・直線的・専心・専念・没入・没頭・没我・傾注・傾倒・猪突猛進・ストレート・根こんを詰める・身を入れる・身を砕く・心血を注ぐ我われを我われと思おも・う自分のことを大切に思う。「―・はん者どもは、皆物の具して馳はせ参れ」〈平家・二〉 |