释义 |
ランチェスター‐の‐ほうそく【ランチェスターの法則】〔―ハフソク〕戦闘による兵士の損耗率を、敵味方の兵数と武器の性能から計算した法則。英国の自動車・航空技術者フレデリック=ランチェスターが第一次大戦の記録から導き出した。刀剣などによる戦いでは攻撃力(敵を損耗させる能力)は兵数に比例するが、銃器や航空機などによる戦いでは攻撃力は兵数の2二乗に比例するとした。→ランチェスター戦略補説 5五人対2二人の戦いを想定する。刀剣などによる白兵戦では、2二人の軍が狭隘きょうあい地などで1一対1一の戦闘に持ち込めた場合、2二人全滅(損耗率1一0〇0〇%)と引き替えに敵兵2二人の殺害(損耗率4四0〇%)を期待でき、攻撃力は兵数に比例する。一方、銃器などによる遠隔戦では、5五人の軍の各兵士は「味方のうち5五分の1一の確率で狙われる」攻撃を敵2二人から受けるため損耗率は4四0〇%(5五分の2二)だが、2二人の軍は「2二分の1一の確率で狙われる」攻撃を敵5五人から受けるため同2二5五0〇%(2二分の5五)となる。これは、2二人の隊が全滅(損耗率1一0〇0〇%)するまでに敵を1一6六%しか損耗させられないことを意味し、攻撃力は兵数の2二乗に比例している。 |