[動五][自]❶人・動物が場所を占めて存在する。いる。「そんな人間ならいくらでもおる」「ここにはハエも蚊もおらん」「なにしろ、わしは警察官としては最高の地位におる<出典>〈井上ひさし〉出典>」使い方言い切りの形などでは、古風かつ西日本方言的で、尊大な表現ともなる。
❷《多く「おります」の形で》「いる」 「います」の丁重語。相手(=聞き手・読み手)に対する改まった気持ちを表す。「明日は家におります」「駅にはたくさんの人がおります」使い方相手に使う「明日は家におりますか」などは、西日本的な言い方。東日本では一般に「明日は家にいますか」となる。
《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》他人の言動を卑しめる意を表す。…やがる。…よる。「生意気を言いおる」「腰抜けめが、負けおって」主に関西でいう。 [補動]❶《「…て[で]おる」の形で》…て(で)いる。「今新聞を読んでおるところだ」「皆元気にしておるか?」使い方言い切りの形や「…ておった」などでは、古風かつ西日本方言的で、尊大な表現ともなるが、「…ており、…」(=連用形中止法)ではそのような感じはない。「作者の最高傑作と考えられており、受賞は順当なところだ」
❷《「…て[で]おります」の形で》「…ています」の丁重語。相手(=聞き手・読み手)に対する改まった気持ちを表す。「お世話になっております」「中国語を学んでおります」「〔看護師が〕先生、患者が腹痛を訴えておる」「まだ雨が降り続いております」❸《多く「…ずにおる」の形で》「…ずにいる」の古風で西日本方言的な言い方。尊大な感じを伴う。「手をつけずにおったもんだから、仕事がたまってしもうた」[おられる]文を・り(ラ変)可能おれる有る/存在在りき・有りき 在る・有る (居る) 介在 外在 既存 顕在 現存 混在 実在 実存 潜在 存在 存する 存置 存立 点在 内在 併存(並存) 偏在 遍在 有